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2024年8月13日

コラム「北斗七星」

夏のスタミナ食の代表格といえばウナギ。そのほとんどは養殖物で輸入が中心。国産では、九州や中部地方がシェアの大半を占める。先月、その市場に名乗りを上げたのが、北海道美唄市産の「雪うなぎ」である◆同市が掲げる「ホワイトデータセンター構想」は、冬の豪雪を蓄えて冷熱エネルギーとして活用し、地域づくりに生かす取り組み。コンピューターサーバーが発する熱を冷やし、デジタル社会には欠かせないデータセンターを低コストで運用するのをメインに、排熱や排水を利用した新産業の創出をめざす◆数年間の研究を経て初出荷にこぎ着けた雪うなぎは、雪が解けた冷水をサーバー熱で30度程度の水温に管理。稚魚は、半年ほどで出荷サイズに成長する。今後の採算性を考えれば出荷増が不可欠で、施設拡張も計画されている◆気候変動の影響か、イカやサンマ、秋サケにコンブなど、道内の主力産物は軒並み水揚げ量が激減。一方、元々は南方系のブリが近年、全国上位の漁獲量に。そのブランド化を図る試みも各地で始まった◆中国による日本産水産物の禁輸なども含め、水産業を取り巻く環境は厳しさを増している。現状の打開へ、新たな挑戦にエールを送りたい。(武)

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