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2019年7月20日

聴覚障がい者に地震速報の回転灯

高知・南国市

回転灯の設置を喜ぶ浜口さん夫妻と浜田市議

高知県南国市浜改田の自宅で理容店を営む、聴覚障がい者の浜口正尚さんと郁子さん夫妻。今年3月、仕事場と寝室に、緊急地震速報に連動して光る赤い回転灯が設置された。「地震の発生を即座に知らせてくれるこの装置で心の準備ができます。いざという時の不安がずいぶん解消されました」と、公明党の浜田和子市議に対する感謝の言葉を手話で語った。

南国市では2014年3月に防災行政無線が整備された。聴覚障がい者の家庭には翌15年3月に、屋内で放送を知らせる戸別受信機と文字表示装置が設置されたが、放送時に小さなランプが点滅するだけのため、聴覚障がい者は気付きにくいのが実情だった。

浜田市議は、市内の「まほろば手話サークル」のメンバー。その活動を通して、聴覚障がい者の苦労をよく知っており、日常生活のコミュニケーション手段として、市の嘱託職員による“手話通訳”の派遣事業も提案し、実現。障がい者に対応した受信機の整備についても16年3月定例会で、非常事態を光で知らせる回転灯の設置を訴えるなど粘り強く推進し、今回の設置が実現した。

新たに設置された回転灯は高さ約9センチ、直径約4センチの円柱形。緊急地震速報時にのみ戸別受信機から流れる声に反応して、上部が赤く光る仕組みで、停電時も使えるように充電器とセットで設置されている。市危機管理課によると、市内で19世帯に設置しているという。

「私たちの悩みを分かってくれる浜田さんがいて、本当にありがたい」と語る浜口さん夫妻に対し、浜田市議は「手話言語条例の制定や、いざという時に駆け付ける消防団への手話の普及など、まだまだ取り組むべき課題は多い。これからも全力で頑張ります」と笑顔で応じていた。

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