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2024年7月23日

コラム「北斗七星」

関東甲信地方は平年より一日早く、梅雨明けをした。都心は一気に36度を超え、猛烈な暑さが続いている。夏バテの症状を感じる中、あすは「土用の丑の日」だ◆ウナギを食べる習慣は、古くから定着していた。「石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり食せ」。万葉集の編さん者・大伴家持は体調の悪い友人にウナギを食べるよう勧める歌を詠んでいる◆「食べて元気になりたい!」と分かっていても、“ウナギ高値”で、なかなか手を出せないのが悩ましい。ウナギのかば焼きの価格は、約20年前と比較し2.7倍の1457円(100グラム当たり)まで上がっている。理由は稚魚の漁獲量の減少に加え、円安で輸入物の価格も高くなるからだ◆気軽に食べられる日はいつになるのか。水産庁は4日、天然資源に依存していたニホンウナギの稚魚を人工的に大量生産する技術を発表した。現時点で1匹当たり約1800円で生産可能という。600円程度で取引される天然稚魚に比べ、価格差も開いており、実用化に向けて、コスト削減なども検討中だ◆今や食卓には完全養殖されたマダイやヒラメが並ぶようになった。早期にウナギも加わり、安く味わえる日を期待したい。(和)

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