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2024年7月18日

コラム「北斗七星」

アスペルガー症候群の綾屋紗月さんと、脳性まひで小児科医の熊谷晋一郎さん。二人は東京大学先端科学技術研究センターに籍を置く。綾屋さん自身の発達障がい。それが共同研究のテーマだ◆彼女の日常に寄り添い、発達障がい当事者の心身に起きていることを解明する試み。“当事者研究”と呼ぶ。その取り組みが、二人で著した『つながりの作法』(NHK出版)につづられている◆これまで多くの専門家が障がいに関する研究を行ってきた。だが、専門家は障がいの当事者ではない。だから、どうしても見逃してしまう部分が出てくる。そう熊谷さんは指摘する◆専門家の研究では、コミュニケーションが苦手で、こだわりが強いのが同症候群の特徴とされる。当事者研究ではさらに、その人の、ものの見え方や音の聞こえ方に焦点を当てる。質疑応答を重ね、本人の感覚を掘り下げていく。すると、言動の背景にあるものが具体的に見えてくるという◆研究を通して綾屋さんは感じた。諦めることなく人に伝えようと思った時、初めて共通の理解へと導く言葉が生まれてくるのだと。「公明党の真実を伝えたい」。この思いこそが人々に納得と共感を広げる言葉を生む。今日も、明日も。(佳)

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