ニュース
食物アレルギーを未然に防ぐ
くるみ 表示義務化へ
矢倉氏の主張受け 政府、検討を開始
食物アレルギーの発症を防ぐため、原因とされる小麦や卵などは「特定原材料」として食品に表示することが義務付けられているが、くるみについても、公明党の矢倉かつお参院議員(参院選候補=埼玉選挙区)の訴えを受け、その対象とする方向となった。本紙の取材に対し、消費者庁は12日、「表示義務化を視野に入れた検討を具体的に始める」(食品表示企画課)と答えた。
くるみは現在、食品表示法上の「表示推奨品目」。表示は事業者の裁量に委ねられているが、5日の消費者委員会食品表示部会では、くるみの表示義務化について、「委員からおおむね賛同を得た」(同)という。
矢倉氏は、「くるみがドレッシングに混ざっていたりして、気を付けても限界がある」という食物アレルギーの子どもの母親の訴えを、石渡豊埼玉県議を通じてキャッチした。今年3月の参院予算委員会で、この母親の“声”を代弁し、くるみの表示義務付けを提案。宮腰光寛消費者担当相から前向きな答弁を引き出していた。