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2024年6月6日

手話通訳、字幕表示、音声ガイド、誰もが楽しめる芸術を

“バリアフリー演劇”で伝える配慮  
全盲の男性「情景イメージできた」 
東京・荒川区で岡本氏らが鑑賞

見えない・聞こえない・話せないという“三重苦”を乗り越えたヘレン・ケラー。彼女の生きざまを描いた舞台芸術を、障がいの有無にかかわらず誰でも自由に楽しんでもらおうと、東京都荒川区でこのほど、バリアフリーに配慮した演劇『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』が無料で上演され、公明党の岡本三成衆院議員と都議、区議らが鑑賞した。

手話通訳者(左端)が俳優と共に舞台に立ちセリフなど音情報を伝える

目や耳に障がいのある人にもヘレン・ケラーとアニー・サリバンの出会いが描かれる同作の内容が伝わるよう、バリアフリー演劇では、さまざまな配慮が施されている。演劇は東京荒川ロータリークラブが主催し、荒川区などが共催。東京演劇集団「風」が演じた。

特徴的なのは、手話通訳者も登場人物の一人として舞台に立つことだ。俳優のセリフや劇中で流れる効果音などを、逐一、手話で表現。どの座席からでも分かるよう、音情報は舞台の背景に字幕でも投影される。

セリフだけでは伝わらない登場人物の動きや表情、舞台が切り替わる時などはナレーターが情景描写し、「音声ガイド」として場内に流れる。

また、本編が始まる前には、俳優が自らの役柄や身に付けている衣装などの色や形を具体的に説明。例えばケラー家の主治医役の俳優は、「銀縁の丸いメガネをしていて口ひげもあります」と紹介していた。

このほか、俳優の足音はどんな音がするか、その場で足踏みしてみせるなど、観客に少しでも多くの情報を提供しようと、心を砕く様子も見られた。

演劇はヘレンが指文字を通して、モノの名前を覚え、アニーを「TEACHER(先生)」と呼ぶ場面で幕を閉じた。クライマックスに、約750人の観客席からは惜しみない拍手が送られた。

鑑賞した全盲の男性は、「目は全く見えないが、開演前の舞台説明や音声ガイドがあり、情景をイメージすることができた」とほほ笑んだ。聴覚障がいのある男性も「手話通訳が役者として、舞台の中に入り込んでいた姿が印象的だった。一緒に笑うことができた」と語った。

一方、上演の前後には、観客らが自由に舞台に上がり、小道具を手に取って間近に見ることができたほか、俳優と面会する時間も設けられた。同劇団で芸術監督を務める浅野佳成さんは、「舞台をより楽しんでもらえる仕掛けの一つ」と狙いを語る。

芸術監督の浅野さん(右から2人目)と懇談する岡本氏(同4人目)ら

上演に先立ち岡本氏らは、浅野さんと懇談。浅野さんは公明党が推進した文化庁のユニバーサル公演事業により、劇団の育成が図られたと謝意を述べた。岡本氏は「共生社会への思いを共有し合える素晴らしい演劇だ」と強調するとともに、「誰もが自分らしく生きていける社会をつくるため、取り組みを後押ししていきたい」と語った。

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