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コラム「北斗七星」
いにしえの人たちが驚き、恐れた現象も、今ではめったに見られない天文ショーに。先月11日の夜から明け方にかけ、全国各地で目撃された「低緯度オーロラ」。北は北海道、南は兵庫県などでも夜空をほの赤く染め、ニュースやSNSをにぎわせた◆オーロラは、宇宙空間を飛び交う電気を帯びた粒子が、巨大磁石でもある地球の磁力で引き寄せられ、大気とぶつかって光を放つもの。通常は、北極や南極の高緯度地域で観測されるが、今回はメカニズムが違う。太陽の表面で起きる巨大な爆発「太陽フレア」が要因だ◆数日にわたって頻発したフレアは大量の粒子を放出し、地球の磁場が乱れる「磁気嵐」が発生。普段はお目にかかることのない緯度の低い地域にもオーロラが現れた◆近年の研究では、古くは日本書紀に記された「赤気」がオーロラと目され、鎌倉時代に新古今和歌集の編集に携わった藤原定家の日記「明月記」にも登場。一流の歌人は、色彩や形、それを目にした不安な心持ちなどを克明に書き残した◆活発な太陽活動は、来年がピークとの予測もあり、人工衛星や通信ネットワークへの悪影響など現代ならではの懸念も。最新の“科学の目”で注意深く見守りたい。(武)









