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2024年5月31日

コラム「北斗七星」

きょうは「世界禁煙デー」。世界保健機関(WHO)が1989年に制定した。たばこを吸う人の健康被害や受動喫煙での周囲への悪影響などは、今では広く知られているが、35年前の日本は違っていた。「喫煙大国」といわれ、ほぼ吸いたい放題◆当時、たばこの有害性を主張していた著名な医師に小紙での連載執筆を依頼した。いわく「本当に掲載できる? 他社は皆、後から『無理でした』と謝ってきたよ」と。幸い謝りに行かずに済んだが、マスコミの意識も遅れていた◆北斗子は連載の担当を機に、たばこをやめた。「わざわざお金を払って、自分や他人の健康を害して『よし』とするの?」という医師の言葉が刺さったからだ◆厚生労働省の「禁煙支援マニュアル」によると、「禁煙した方がいいよ」という言い方では、してもしなくても“どちらでもいい”と喫煙者は解釈しがち。「禁煙が必要です」と、優先順位が高いことを明確に伝えるのが重要だという◆悪影響があると分かっていても、あれこれ理由を付けて、やめられない……。喫緊の政治資金問題を連想してしまうが、こちらの優先順位は言うまでもない。「実効性ある法改正を」が圧倒的。選択の余地なしである。(光)

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