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コラム「北斗七星」
「五月雨」は夏の季語で梅雨のことである。与謝蕪村の「さみだれや大河を前に家二軒」は、雨が降り続き勢いを増して流れる川に不安になる◆大雨による災害が毎年のように起きている。要因となるのがほぼ同じ場所に長時間、雨を降らせる線状降水帯だ。「半日前予測」について気象庁は27日、これまでの地方単位から県単位での呼び掛けを開始した。呼び掛けを聞いたら、大雨に関する心構えを一段高くしてほしいとしている◆気象予報士・斉田季実治氏の著書『新・いのちを守る気象情報』に、自然災害に警戒が必要なときは「インターネットなどを利用して最新の情報を自ら集めることが、いのちを守るためには重要」と◆気象庁ホームページには、「キキクル(土砂災害・浸水害・洪水の危険度分布)」「ナウキャスト(雨雲の動き・雷・竜巻)」「今後の雨(降水短時間予報)」など防災情報がまとまっている。参考にして早めの避難を心掛けたい◆公明党は予測精度の向上へ施策を強力に推進してきた。昨年7月に改定された政府の「国土強靱化基本計画」には、デジタル技術を活用した災害対応力の向上などが盛り込まれている。今後も防災・減災に全力で取り組んでいく。(越)