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2024年5月29日

コラム「北斗七星」

「レーベンスボルン(ドイツ語で“命の泉”)」計画をご存じだろうか。アーリア人“増殖”のため、ヒトラーの“条件”に合ったナチス占領地の女性にドイツ兵が生ませた子を施設で育てた◆万単位の子どもがいたとする推測がある。占領地で子どもを拉致した事例もあった。生まれた子が“条件”に合わないと強制収容所へ送ったとも◆先日、レーベンスボルン計画で生まれたカーリ・ロースヴァルさんが来日、話を聞く会が開かれた。彼女はノルウェー人の母とドイツ兵の間に生まれ、戦後スウェーデンで養父母に育てられた◆彼女は「レーベンスボルンは多くの人の心に深い傷を残した。私は生き残れて幸せだった」と語り始めた。出生の秘密を知ったとき、64歳だった◆彼女の半生は、『私はカーリ、64歳で生まれた』(速水望訳 海象社)に詳しい。同書で彼女は、ヒトラーが彼女にラベルを貼ったとし、〈誰にもラベルを貼らせてはならない。自分が誰であるか、誰にも決めさせてはいけない。〉と、身近な問題としていじめ防止を訴える。そして、レーベンスボルンの悲惨を子や孫に伝え〈再びレーベンスボルンのようなものを見なくてすむことを願いたい。〉と述べている。(唄)

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