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女性向け回復支援必要
薬物依存巡り課題探る
都内で竹谷氏
薬物依存回復の支援のあり方について意見交換する竹谷氏(左から3人目)ら=17日 東京・府中市
公明党の竹谷とし子女性委員長(参院議員)は17日、東京都府中市を訪れ、女性の薬物依存の回復支援などに取り組むNPO法人「Roots」の富永滋也代表理事らから話を聴いた。松葉多美子、古城将夫の両都議、市議が同席した。
富永氏は、子育て中の女性がアルコールや処方薬を摂取して依存症となってしまったケースを紹介。実際に経験した女性は「依存症の影響で子どもと離され、その苦しみをまた薬でごまかすしかなかった」と吐露した。
さらに富永氏は、日本の支援は男性向けのプログラムがほとんどだと指摘。「女性が安心して治療に臨める居場所やプログラムが必要だ」と訴えた。このほか、回復後の社会復帰が大きな壁になっていると話した。
視察後、竹谷氏は「都などと連携しながら、『Roots』のような女性にとって安全・安心の居場所づくりが実現できるよう取り組んでいく」と話した。