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2024年5月14日

コラム「北斗七星」

「祖父が夜になっても帰宅しない」「ご近所の傘を集め、持って帰ってくる」。認知症を患う本人や家族らの苦悩は、いかばかりかと思う。安心して暮らせる環境づくりが切迫した課題だ◆政府は8日、認知症の高齢者が2040年に全国で584万人に上るとの推計を公表した。これは高齢者の約15%で、6.7人に1人の割合だ◆一方、これまで25年には約700万人が認知症になるといわれていたが、今回の推計で471万人と大幅に減少した。理由として喫煙率の低下や生活習慣病の改善、健康意識の変化が挙がる。やはり体調の自己管理が一次予防に有効といえる◆元気に自立した生活ができる期間「健康寿命」への関心が高まる。健康習慣に手軽なウオーキングを取り入れている中高年もいるだろう。京都府立医科大のチームは1日、この健康寿命と一日の目標歩数との関係を明らかにした。9000歩を達成すれば、それ以上歩いても健康寿命の延伸に差が出ないという。距離にして約5~6キロメートル、1時間を超える程度だ◆40年は団塊ジュニア世代が65歳以上となり、高齢者数はピークを迎える。北斗子もその一人。晴れた日に水筒を持ち、認知症予防の第一歩を外に踏み出そう。(和)

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