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人材の確保、中長期で
福島研究機構の体制整備へ
参院決算委で若松、下野氏
10日の参院決算委員会で公明党の若松謙維、下野六太の両氏が質問に立った。若松氏は、東京電力福島第1原発事故からの復興の一環で「創造的復興の中核拠点」をめざす福島国際研究教育機構(F―REI)の機能を最大限に発揮できるよう「国が前面に立ってサポートしていくべきだ」と強調した。
若松氏は、ロボットやエネルギーなど最先端の研究事業を着実に進める上で「研究者を支える事務体制の強化が不可欠だ」と主張。その上で、中長期にわたる関係省庁や研究機関からの優秀な職員派遣や、施設管理の専門人材の確保を訴えた。平木大作復興副大臣(公明党)は、政府一丸で支援していくと述べた。
また若松氏が、帰還困難区域のうち「特定帰還居住区域」における生活環境整備の加速などを求めたのに対し、平木副大臣は「できるだけ早く除染やインフラ整備を進め、希望者全員の帰還をめざす」と応じた。
一方、下野氏は、環境保護を優先する社会の構築や、生物多様性の維持に関する取り組みの必要性を訴えた。
質問する若松氏=10日 参院決算委
質問する下野氏=10日 参院決算委