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【主張】参院選あす公示 公明勝利で政治の安定を盤石に
第25回参院選が、あす4日公示される。公明党は、7選挙区(埼玉・東京・神奈川・愛知・大阪・兵庫・福岡)の全員当選と、比例区で6議席以上の獲得をめざす。
今回の参院選は、令和の時代に入り初めて行われる国政選挙だ。新時代を担うにふさわしい政党や政治家を決めるという重要な意義がある。
公明党の山口那津男代表は参院選の争点として、「政治の安定」を強調している。自民、公明の与党両党による安定した政治の継続か、野党による混乱と停滞の政治に逆戻りするかが問われる選挙という意味だ。
なぜ「政治の安定」が重要なのか。
わが国の最重要課題は、人口減少と少子高齢化をどう乗り越えていくかである。このため自公政権は、経済の一層の成長と同時に、教育無償化をはじめとする全世代型社会保障を推進し、これに必要な財源を確保するため10月に消費税率を引き上げる。働き方改革もスタートした。
こうした長期的な展望に立った取り組みを着実に前に進め、日本の未来を開くには、政治が安定していることが大前提となる。
選挙の結果、参院で野党が大きく議席を伸ばせば、政治の不安定化につながりかねない。事実、自公が過半数を割り込んだ12年前の参院選で政治は不安定になり、その後の民主党政権の誕生によって政治の混乱と停滞を招いたことを忘れてはならない。
加えて、議席数における安定だけでなく、質の面からも安定していることが政治の安定にとって重要だ。この点で、公明党が与党の一翼を担っている意義は大きい。
公明党には「小さな声を聴く力」がある。拾い上げた声を政策に練り上げ、国会や地方議会で実現していく「ネットワークの力」がある。幅広い国民の声を政治に反映できる公明党が存在感を示すことは、「日本政治を安定させる上で不可欠」(中北浩爾・一橋大学大学院教授)と評価されている。
しかし、兵庫をはじめ公明党が候補を擁立する7選挙区の情勢はいずれも厳しく、比例区も目標議席の獲得は容易ではない。あすから17日間の戦いで断じて勝利したい。