ニュース
新型コロナ そこが知りたい! 4月以降の治療費
所得に応じた限度額に
高額療養費も活用、通常の医療へ移行
新型コロナウイルス感染症の治療薬や入院医療費への公費支援が3月末に終了します。4月からは通常の医療体制に移行し、医療保険の負担割合(1~3割)に応じた自己負担額を支払います。治療薬などの費用負担はどうなるのでしょうか。
【治療薬・入院】高額な治療薬は昨年10月以降、医療保険の負担割合に応じて3000~9000円に抑えられてきましたが、4月からは通常の負担割合に応じた金額を支払います。薬価が約5万2000円の飲み薬「ゾコーバ」であれば、3割負担で1回の治療当たり1万5000円超となります。
月1万円の入院費補助も3月末で終了します。
ただし、医療機関や薬局の窓口で支払う毎月の医療費については、他の病気と同様に高額療養費制度が適用されるため、所得に応じた一定額以上の自己負担は生じない取り扱いとなります。
■24年度の定期接種、最大で7000円
【ワクチン】全額国費の無料接種は3月末で終了し、2024年度からは65歳以上や重い基礎疾患がある60~64歳が対象の定期接種に。国は、最大7000円の自己負担で接種が受けられるよう助成する方針です。自治体独自の補助が行われた場合は、さらに負担額が少なくなります。
定期接種は秋から冬にかけて1回打ちます。定期接種の対象者以外は、希望者のみを対象とする任意接種に移行します。接種費用は、自治体などの補助を除けば全額自己負担となります。