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クレーン免許試験 実態と見合った内容に
政府 見直しへ検討会設置を表明
秋野氏の質問受け
大型の鉄骨などを運ぶクレーンの免許試験について厚生労働省は、運転の実態や必要技能に即した内容にするため、免許資格の種別などに関する有識者検討会を設ける方針だ。7日の参院予算委員会で、公明党の秋野公造氏の質問を受けて明らかにした。
同委員会で秋野氏は、つり上げ荷重5トン以上のクレーンを操縦するための「クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)」に言及。対象となるクレーンとして①主に造船所や橋の建設に必要な大型の鉄骨などを運ぶ、運転室がクレーン本体に固定されたタイプ②工場などで床上から無線で操作するタイプ――の二つを挙げ「両者の間で、必要な技能・知識は異なる」と指摘した。
その上で、鉄骨製造業者などが無線操作式クレーンを使おうとする際、免許の取得が「大きな負担になっている」として、試験の見直しを提案。厚労省から「検討したい」との答弁を引き出した。