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2019年7月1日

コラム「北斗七星」

「人には忘れてええことと、忘れたらあかんことと、忘れなあかんことがある」。以前見た映画にこんなセリフがあった。突然、家族を襲った不幸。その痛みを抱えて生きる人々の物語だった。大きな災害が起こるたびに思い起こす言葉だ◆14府県で死者・行方不明者が270人を超えた、昨年7月の西日本豪雨から間もなく1年が経つ。今なお多くの人が仮設住宅などで暮らし、被災地の復旧は道半ば。改めて防災力の強化を求める声が高まっている◆土木学会の会長だった大石久和氏は、1995年の「財政危機宣言」(村山富市内閣)以来、公共事業費を削減(民主党政権時代は半減)してきたことを挙げ、「インフラ整備を怠ってきた日本」を嘆く◆同氏は、公共事業の本来の目的は、生産や雇用、消費など経済活動を拡大させるフロー効果を狙うものではなく、中長期にわたって地域の安全・安心を確保するストックの形成にあると指摘し、社会を下方(インフラ)から支える基礎構造(ストラクチャー)の整備の重要性を説く。忘れてはならない観点である◆災害はいつ、どこで起こるか分からない。だから備えは怠りがちになる。ともすれば「忘災」に傾く。しかし、政治に「忘れてええこと」はない。「忘れたらあかん」のだ、防災・減災・復興が政治の柱であることを。(中)

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