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難聴で困らない社会を
党部会に識者、「軟骨伝導」技術巡り
細井学長(左から2人目)から軟骨伝導について話を聴いた党厚労部会=1日 衆院第1議員会館
公明党厚生労働部会(部会長=伊佐進一衆院議員)は1日、衆院第1議員会館で奈良県立医科大学の細井裕司学長から、耳の軟骨を振動させて音を伝える経路「軟骨伝導」を巡って、難聴の高齢者への支援や技術の普及について話を聴いた。
2004年に軟骨伝導を発見した細井学長は、認知症の要因の一つに難聴があるとし、軟骨伝導の活用によって「難聴で困らない社会の実現を」と強調した。その上で、軟骨伝導イヤホンに言及し▽音を出す穴がなく、清潔に保ちやすい▽音が明瞭に聞こえて、しかも音漏れが少ない――といった特長を紹介。公明議員の尽力もあり、自治体の窓口に導入され始めたことに謝意を述べた。
さらに、通信・音響機器にも技術が応用できるとして、普及に向けて国の支援を訴えた。