ニュース
子育て財源 社会全体で応援
衆院予算委の中央公聴会
単身世帯の安全網構築せよ
佐藤(英)、角田氏質問に公述人
質問する佐藤(英)(左上)、角田(左下)の両氏と、見解を述べる末冨(右上)、佐藤の両公述人=29日 衆院予算委
衆院予算委員会は29日、2024年度予算案について公述人の意見を聞く中央公聴会を開き、公明党から佐藤英道、角田秀穂の両氏が質疑に立った。
質疑で佐藤氏は、公明党の主張が反映された、政府の少子化対策の「加速化プラン」に言及。全体像の評価や財源確保のあり方について、見解を尋ねた。日本大学の末冨芳教授(公明党推薦)は、加速化プランの財源の一つとして導入される、全世代が加入する医療保険制度を活用した支援金制度を巡って、「社会全体で応援するための財源であることが重要だ」と強調。その上で、現役世代の負荷が高まることがないよう、きめ細かな制度設計を求めた。
角田氏は、少子高齢化が進展する日本の課題の一つに単身世帯の増加があるとして、今後の支援施策のあり方を聞いた。
一橋大学の佐藤主光教授(公明党推薦)は、若い世代の結婚しやすい環境づくりが必要とし、「生活を安定させるために所得の安定化と向上が第一だ」と主張。また、単身世帯を支えるセーフティーネット(安全網)を構築すべきだと述べた。