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2024年2月23日

コラム「北斗七星」

「認めないと地獄に行くぞ」など不適切な言動による強圧的な取り調べで罪なき人が自白を強要された志布志事件。鹿児島県議選を巡る選挙違反で罪に問われた12人全員に無罪判決が出たのは2007年のきょうだった。こうした冤罪の反省もあり、取り調べの可視化などが進んだ◆残念ながら、冤罪はなくなっていない。最近も、化学機械メーカーの社長ら3人が不正輸出の疑いで逮捕された後、無実が明らかになった。再発防止へ不断の改善が強く求められる◆「過ちを改めざるこれを過ちという」とは論語の一節だ。が、大きな過ちを犯しても開き直ってきた政党がある。約70年前、暴力革命への武装闘争方針の下、北海道で警官射殺事件を起こしながら、冤罪と主張する無罪運動を主導した共産党だ◆犯行当時に党札幌委員長だった男の有罪が確定し、再審請求も棄却された。が、無罪運動もあり、冤罪と信じて疑わない人が多かった。最近発売の「実録・白鳥事件」(柳原滋雄著)に詳しい◆共産党は被害者の遺族に謝罪していないとか。それどころか、一連の武装闘争は“分派がやった”と責任逃れに終始し、無関係を装う。「誤りを認めない無謬主義」(朝日)に凝り固まった同党の特異体質の一例だ。(丈)

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