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「人間の安全保障」確立を
核軍縮、SDGs推進
山口代表 国連の役割、極めて重要
フランシス国連総会議長と会談
公明党の山口那津男代表は14日午前、衆院第1議員会館で、初来日した国連のデニス・フランシス総会議長と会談し、ロシアのウクライナ侵略やパレスチナ情勢などを念頭に、生存・生活・尊厳に対する脅威から人々を守る「人間の安全保障」を確立する重要性を確認した。会談では核軍縮や持続可能な開発目標(SDGs)達成への取り組みの推進でも一致。山口代表は国連が果たす役割を訴え、今年9月に開催予定の「未来サミット」での成果に期待を示した。
フランシス国連総会議長(右から2人目)の表敬を受ける山口代表(左隣)ら=14日 衆院第1議員会館
会談の中で山口代表は「国際秩序が大きく揺らぐ時代だからこそ、『人間の尊厳』に着目し、協調を旨とする国際社会を築くことが極めて重要であり、その中核が国連だ」と指摘。法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化や、「人間の尊厳」に基づいた安全・安心な国際社会をつくる必要性を語った。
これに対しフランシス氏は「人間の尊厳」の理念は「国連の目的・使命と整合する」と強調。「人間が尊厳のある充実した生活を送ることこそ、平和で繁栄した世界に生きていく上で非常に重要だ」と応じた。
また国際協力分野における日本の取り組みについて「国連憲章で想定されている理念実現への貢献が高く評価されている」と指摘。特に平和、安全保障、開発協力の各分野での尽力が大きいと述べた。
一方、山口代表は、国連が国際社会で果たすべき役割について、①核軍縮・不拡散②イスラエル・パレスチナ情勢の早期沈静化③ロシアによるウクライナ侵略の早期停戦④気候変動など地球規模課題の解決に向けたSDGsの包括的な達成⑤国連安全保障理事会の改革を含む国連の機能強化――を提示し、課題解決に向けて注力することが重要だと訴えた。
こうした考えにフランシス氏は賛意を示し「具体的に取り組みを進めていきたい」と強調。その上で核軍縮について、広島を訪問した際に被爆者の声を聴いて「被爆の実相」に触れたことを報告し、「核なき世界をめざすことが国際社会で優先事項になる意義を実感した」と話した。
9月「未来サミット」成果に期待
今年9月に国連が開催する未来サミットに向けては、4月に「人間の安全保障」の理念を巡って各国の意見を聞く国連総会などを開く考えを示し、日本の積極的な参加を要請。山口代表は未来サミットの成功と実り多い成果に期待を寄せた。
会談には、石井啓一幹事長、岡本三成国際委員長(衆院議員)、新妻秀規国際局長(参院議員)が同席した。









