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脳脊髄液減少症が月9ドラマの題材に
公明が対策推進 治療法の保険適用など
公明党が対策を推進してきた病気が人気ドラマの題材に――。放射線技師が主人公のフジテレビ系・月9ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』の最終回が17日に放送され、劇中で脳脊髄液減少症が取り上げられたことが話題を呼んだ。
同症は、体への強い衝撃で脳と脊髄を覆う硬膜に穴が開いて髄液が漏れ、頭痛や目まいなどの症状が現れる病気。劇中では、自転車に追突された事故を機に、うつ病と診断されていた男性の髄液漏れが判明し、患者自身の血液を注入して漏れを止める「ブラッドパッチ療法」で回復に向かう様子が描かれた。また、スポーツ中の事故による子どもの髄液漏れも取り上げられた。
従来、同症は認知度が低く、患者・家族は病院のたらい回しや周囲の無理解に苦しんできた。このため公明党は、患者・家族団体と連携し、病気の研究や周知啓発を推進。2016年度にはブラッドパッチ療法の保険適用を実現させた。
患者・家族団体のコメント
認定NPO法人同症患者・家族支援協会の中井宏代表理事 軽微な外傷から、この病気になると提唱されたのが既に20年前。以来、患者の声に耳を傾け、寄り添い続けてくれたのが全国の公明党議員だった。公明党には今後も患者支援策をリードしてほしい。
同症患者支援の会・子ども支援チームの鈴木裕子代表 今回の放送は、医学界や社会の無理解の中、治療に当たってきた専門医の努力の結実でもあると思う。ドラマに取材協力した中川紀充・明舞中央病院(兵庫県明石市)副院長は、09年に患者・家族との懇談会を開催。その後も神戸市で毎年開かれ、11年からは当チームが運営している。現在は兵庫県との共催になり、文部科学省や神戸市などが後援するまでに。行政や教育などの関係者も参加している。
地元の公明党からも、教育関係者の参加促進などの支援を頂いた。今や同県は、この病気に対する行政の理解が特に進んでいる。今後も、より一層、啓発活動に励みたい。