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予防的切除 保険適用に
遺伝乳・卵巣がんで
大口副大臣に関係団体
大口副大臣(中央)に要望する中村(左から2人目)、井本(同3人目)、天野(右から2人目)の各氏らと秋野氏(同3人目)=17日 厚労省
大口善徳厚生労働副大臣(公明党)は17日、厚労省で、遺伝性の乳がん・卵巣がんの予防に向けた乳房、卵巣・卵管切除について、保険適用を求める要望を受けた。要望したのは、日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構(中村清吾理事長)、日本乳癌学会(井本滋理事長)、全国がん患者団体連合会(天野慎介理事長)の各団体。公明党の秋野公造参院議員が同席した。
団体側は、がんになりやすい「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」で乳がんを発症した場合、卵巣・卵管や反対側の乳房も切除することで、その後の、がん発症のリスクが低減するなどとして、乳房再建術も含めた手術への保険適用を訴えた。
大口副大臣は「患者の予後を改善させる(発症の可能性を大きく減らす)治療という観点から、中央社会保険医療協議会(中医協)で検討する」と答えた。