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認知症の人 就労で生きがい
党推進本部 都内の通所施設を視察
公明党認知症対策推進本部(本部長=古屋範子副代表)は14日、東京都町田市のデイサービス施設「DAYS BLG!」を訪れ、認知症の人が仕事に生きがいを感じながら地域と関わる先進的な取り組みを視察した。古屋本部長と、鰐淵洋子副本部長(衆院議員)、里見隆治事務局長(参院議員)が参加した。
同施設は、認知症の通所者に自動車販売店での洗車などの仕事を提供することで注目されている。企業からは、就労に対し謝礼が支払われる。仕事に出ずに施設に残る通所者もおり、当日どんな活動に取り組むかは、本人が決める。
古屋本部長らは、同施設を運営するNPO法人「町田市つながりの開」の前田隆行理事長の案内で洗車作業を見学。男性の通所者は「社会の役に立てて、充実している」と語った。
店の担当者は「当初は社内でも認知症の人に仕事を任せることに反対する声もあったが、その働きぶりに触れて理解が進んだ」と強調。前田理事長は「誰もが当事者になる可能性がある。認知症になっても暮らしやすい社会づくりが重要」と語る。
視察後、古屋本部長は、「認知症の人が生きがいをもてる支援の取り組みを全国に広げたい」と述べた。