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コラム「北斗七星」
大国のリーダーが笑顔で握手し語り合う。その姿は、世界にプラスのメッセージとなっただろう。1年ぶりに開かれた米中首脳会談。バイデン大統領は「指導者同士、誤解や行き違いがないよう理解し合うことが最も重要」と。習近平国家主席も「中米関係の将来は明るいと信じている」と応じ、中断していた国防当局の対話再開などで合意した◆対立と不信の連鎖は、分断と憎悪を増幅する。困難な問題があっても、トップ同士が顔を合わせて対話することは極めて重要だ。「首脳間の往来、合意形成と実行が、地域の安定につながり、国際社会に好ましい影響を与えていく」(山口那津男代表)◆公明党創立者は、21世紀を「平和の世紀」にするため、不信を信頼に、憎悪を友情に変えようと、身命を賭して行動された。生命の尊厳に基づく人間主義、中道主義の政治を日本と世界の潮流にと訴えられ、その闘いを公明党に託された◆結党時、創立者が唯一提案された政策は日中の国交回復であった。今年は、公明党が大きな役割を果たした日中平和友好条約締結から45周年。山口代表らは、きょうから訪中し、中国首脳らと対話する。創立者の指針を胸に、公明党は平和への行動を続けていく。(光)