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池田大作名誉会長、逝去
公明党、公政連を創立
世界の要人、文化人と対話重ねる
15日に老衰のため、95歳のご生涯
公明党創立者である池田大作創価学会名誉会長・SGI(創価学会インタナショナル)会長が15日夜半、老衰のため、東京・新宿区の居宅で逝去された。95歳のご生涯だった。葬儀は17日、近親者のみで家族葬として執り行われた。会員を対象とした「創価学会葬」が23日に行われ、後日、お別れの会が開催される予定。
池田名誉会長は、1928年1月2日、東京・大田区に生まれた。47年8月14日に戸田城聖創価学会第2代会長(当時は理事長)と出会い、創価学会に入信。戸田会長の後を受け、60年5月3日、第3代会長に就任した。75年からSGI会長を務め、79年に創価学会名誉会長に就任した。
公明党の前身である公明政治連盟(公政連)の結成を提唱し、62年9月13日に行われた第1回公政連全国大会での講演は、「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」との不変の立党精神の淵源となり、公明党議員の指針として今もなお受け継がれている。公明党は、池田名誉会長の提案によって64年11月17日、結成された。
創価学園・創価大学をはじめとする教育機関や、民主音楽協会、東京富士美術館などを設立。「国連平和賞」を受賞し、モスクワ大学、ボローニャ大学などから名誉博士号などの称号も贈られた。受賞した名誉学術称号は400、名誉市民称号は800を超える。
各界の指導者・識者らと対話を重ねながら、世界に平和・文化・教育のネットワークを広げてきた。国際交流も積極的に行い、中国の周恩来元首相や米国のキッシンジャー元国務長官、ソ連のゴルバチョフ元大統領、キューバのカストロ元議長ら著名な海外の要人と会談、友好を深めた。2008年5月には来日した中国の胡錦濤国家主席(当時)と会談した。
平和運動に尽力し、毎年1月26日の「SGIの日」に寄せて平和提言を発表したほか、今年は、ウクライナの平和回復や核兵器の使用と威嚇の防止などで提言を発表した。
主な著書に、小説『人間革命』(全12巻)、『新・人間革命』(全30巻)、『二十一世紀への対話』(英国の歴史学者トインビー博士との対談)など。
創価学会の原田稔会長は11月18日午後、公式ホームページ上の動画で「突然の訃報に大変驚き、深い悲しみを抑えることができない。先生のご冥福を衷心よりお祈り申し上げる」との談話を発表。最大の栄誉をたたえ、戸田第2代会長以来の創価学会葬を23日に執り行うと述べた。
■歴史に大きな足跡(岸田首相)
岸田文雄首相は18日、創価学会の池田大作名誉会長が死去したことについて「深い悲しみに堪えない」と悼んだ。X(旧ツイッター)で「国内外で平和、文化、教育の推進に尽力し、歴史に大きな足跡を残した」とたたえ、「ご冥福をお祈りし、遺族と関係者に哀悼の意を表する」と記した。
「立党精神」永遠に守り抜く
山口代表が談話
このたび、公明党創立者である池田大作創価学会名誉会長のご訃報を伺いました。突然のお知らせに驚くとともに、深い悲しみにたえません。謹んで哀悼の意を表します。
池田名誉会長におかれましては、公明党の創立者として一貫して見守って頂き、深く感謝を申し上げます。創立者より、お示し頂いた「大衆とともに」との立党精神を変わらぬ原点として、これからも永遠に守り抜いてまいります。
ここに、故・池田大作創価学会名誉会長の偉大なるご遺徳を偲び、衷心より厚くご冥福をお祈り申し上げます。
公明党代表 山口那津男