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2023年11月20日

宣言から10年 “日本一の読書のまち”定着

身近な場所に「ふれあい文庫」 
買い物途中も利用可能 
埼玉・三郷市

埼玉県三郷市が、誰もが読書に親しめるまちをめざそうと2013年に「日本一の読書のまち」を宣言して今年で10年。この間、公明党市議団の推進もあり、宣言で掲げた「市民が読書に親しむ機会」と「人と本をつなぐネットワークづくり」が充実し、同市では子どもから大人まで、幅広い世代に読書文化が定着している。

「みさと絵本サーキット」で子ども司書(左)と交流する公明党の石井啓一幹事長

宣言を具体化していくため、三郷市は「本とふれあえるまち」をテーマに活動を進めてきた。

例えば、テーマの実現に向けて特に効果を上げているのが、誰でも自由に本を借りることができる地域の小さな読書スポット「ふれあい文庫」の設置と、市民と本をつなぐボランティアの育成だ。

ふれあい文庫は現在、市内のショッピングセンターや公共施設など計24カ所に設置。それぞれ常時50冊以上そろえている豊富さも特長だ。置かれている本は全て市民からの寄贈本で、借りるための手続きもない。ただ、返し忘れを防ぐため本棚周辺には2週間程度での返却を呼び掛ける表示が掲げられている。

ショッピングモール内の文庫を利用する子ども連れの母親は、「買い物の合間で少し休憩したい時などに使っている。少しの時間でも子どもに本を触れさせることができるのがいい」と喜ぶ。

ふれあい文庫をはじめとする事業を推進した結果、市の事業として読書ができる環境は、市内1キロ圏内あたり3カ所まで増加。市が宣言で掲げた「読書に親しむ機会」の増加につながっている。

盛んな多世代ボランティア

市担当者(左端)から、ふれあい文庫の利用状況を聞く党市議団

一方、ボランティアは、市内の読書イベントなどで活動する「子ども司書」や、ふれあい文庫の管理などをする「ふれあいブックサポーター」として、子どもから大人まで幅広く活動。いずれも市の養成講座を受講している。

ボランティアに携わる人は年々増加しており、これまでに866人がボランティアとして認定され活動に励む。市の担当者は「ボランティア活動があることで、市民と一体となって読書のまちを推進することができている」と成果を強調する。

子ども司書は、今月開催された読書イベント「みさと絵本サーキット」でも司会などを務めた。中学1年生の子ども司書は「イベントを通じて小学生とも触れ合う中で、より本が好きになった。これからも読書に励みたい」と話していた。

「日本一の読書のまち」づくりに向けては、党市議団が定例会を通じて、子ども司書の導入を訴えるなど、市の読書活動推進施策を一貫してリードしてきた。

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