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コラム「北斗七星」
日が暮れるのが早くなった。秋の夜長の過ごし方の一つに読書がある。本紙4面(木曜日付)で今月19日から、連載「心と体が元気になる読書セラピー」が始まった。1回目に「音楽鑑賞や散歩など、さまざまなリラックス方法の中で最も効果的なのが読書で、ストレスレベルを68%も引き下げる」とイギリス・サセックス大学の調査が紹介されていた◆本を読む効果は、教養や知識が身に付く、語彙力が豊かになる、認知機能の低下を防ぐなど、たくさんある◆読書に関する調査(クロス・マーケティング)によると、半年に1冊以上読む人は52.1%。本の選び方は「好きな作家の新刊」「タイトルに惹かれた本」「テレビや雑誌の書評」「SNSで話題」だという◆『読書と人生』(寺田寅彦著)に、学生から読書の仕方について質問を受けた際の返答が書かれていた。「自分で一番読みたいと思う本をその興味のつづく限り読む。そしていやになったら途中でもかまわず投出して、また次に読みたくなったものを読んだらいいでしょう」と◆来月9日まで「読書週間」。今年の標語は「私のペースで しおりは進む」である。“灯火親しむべし”を実践してみてはどうか。(越)









