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2023年10月20日

誰一人取り残さない教育に

夜間学級なくさないで 
公明、「転籍・統合」巡り視察、要請 
“現場の声”もとに方針の再検討を 
大阪市立の中学校

誰一人取り残さない教育を―。公明党の浮島智子衆院議員は13日、大阪市を訪れ、同市天王寺区の市立天王寺中学校(長畑卓志校長)の夜間学級を視察するとともに、市教育委員会、横山英幸市長とも相次ぎ懇談した。これは、文部科学省の方針とは異なり、市教委が来年度から市立天王寺中学校と、阿倍野区の市立文の里中学校内に設置されている夜間学級を、浪速区にあった旧校舎を改修して新設される中学校に転籍・統合させる方針を巡って行われたもの。明石直樹、西﨑照明、西徳人、森慶吾の各市議が同行した。

天王寺中学校の夜間学級で長畑校長から説明を聞く浮島氏(右から4人目)ら

浮島氏ら一行は、市立天王寺中学校の夜間学級を訪れ、英語や数学の授業などを視察。ネパール出身者が多い多国籍のクラスや、高齢の日本籍の生徒が多いクラスなど、さまざまな実情に合わせて、授業を実施している様子を見て回った。多国籍の生徒が多いクラスの数学の授業では、教師が日本語で説明した後、生徒の国籍に合った言語で翻訳した説明文を教室前方のスクリーンに映し出し、生徒が問題を解くなど、一人一人に寄り添った授業が行われていた。

あるクラスでは、「ここの夜間学級で学ぶことは楽しいですか?」と教師が問い掛けたのに対し、「はい!」と多くの生徒が挙手。中には、「ここの夜間学級をなくさないでください」と、浮島氏にその場で訴える生徒もいた。

大阪市には、四つの夜間学級があり、市教委は来年度に天王寺中学校(天王寺区)と文の里中学校(阿倍野区)の夜間学級を浪速区に改修中の学校に転籍・統合する方針。校舎の老朽化や夜間学級に通う人数が年々減少していることが方針の背景にあるという。

視察に先立ち行われた市教委との意見交換で浮島氏は、文部科学省では、夜間学級の設置・充実を進めているにも関わらず、「国の方針と逆行して夜間学級を減らすのは、教育を受けられなかった、また、受けたい人にとっては残酷だ」と指摘。また、夜間学級をなくしてほしくないという人の声が多数寄せられているとも述べ、「現場の声をもとに方針を考えているのか」とただした。

市教委は、「夜間学級の生徒数が減る一方、昼の生徒が増えているため、生徒の収容対策として方針を決めさせてもらった」と答えた。

横山市長(手前右)らに誰一人取り残さない教育の推進を訴える浮島氏(左から2人目)ら

続いて行われた横山市長との懇談で浮島氏は、「誰一人取り残さない教育が必要だ。どんな理由があっても、夜間学級にニーズがあるのなら、減らすべきではない」と述べ、「学びの充実を大阪から発信すべきだ」と力説した。

横山市長は、「重要な意見なので、関係各所ともしっかり連携を図り、対応していきたい」と語った。

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