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バス停に待望のベンチと屋根
兵庫・姫路市
生まれ変わったバス停で地域住民らと懇談する(左端から)天野県議、川島市議
兵庫県姫路市上手野を通る県道5号沿いのバス停「河原」にこのほど、住民待望のベンチと屋根が設置された。
バス停はスーパーマーケット「ハローズ夢前台店」前にあり、買い物客がよく利用する。特に、この場所から4キロほど離れた白鳥台地区の住民の利用が多く、小川広美さん(85)もその一人。80歳を機に運転免許証を自主返納し、週に1、2度はバスで買い物に訪れている。
同地区は1970年代に開発されたニュータウンだが、住民の高齢化が進み、数年前には地区内にあったスーパーも閉店。高齢の住民にとってバスは“頼みの綱”になっているものの、運行本数は1時間に1本程度しかなく、道端にしゃがみ込んで待つ人の姿が日常的な光景に。「雨の日や日差しの強い日に、ちょっと腰を下ろして待てれば」(小川さん)との切実な声が住民から上がっていた。
こうした実情を、公明党の川島淳良市議から聞いた天野文夫県議は、2021年11月、小川さんをはじめ地域住民と直接、意見交換。以来、県姫路土木事務所や路線を運行する神姫バス、スーパー、地権者らとの調整役として奔走した。その結果、スーパー側の協力を得て、来客用駐車場5台分のスペースにベンチ2基と屋根が整備された。
バス停の生まれ変わった姿に小川さんは、「地域の皆さんも喜んでくれて、これをきっかけにバスで買い物に行ってみようという方もいますよ」と笑顔を見せた。