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相談から12年 待望の右折用信号
大阪・高槻市
「ようやく実現してくれて良かった。これで安心です」――。大阪府高槻市赤大路町に住む川田洋子さんは、笑みを浮かべてこう語った。同市富田丘町西交差点に先ごろ、右折用信号が設置されたからだ。
この交差点は国道171号に位置し、駅へ向かう道で商業施設が立ち並んでいるため、市民生活の中でも主要道路となっている。しかし、交通量が多く、片側2車線で右折用車線と信号がないため渋滞が発生。右折車と対向車線の直進車との衝突事故も起きていた。
2011年7月、川田さんは初当選から間もない公明党の宮田俊治市議に、「(同交差点は)危険極まりない。右折用信号を設置してほしい」と相談。しかし右折用信号を設置するには、国道に右折車線を確保しなければならず、道路の拡幅が必要だった。
宮田市議は同年10月、当時前職の衆院議員だった冬柴鉄三氏(公明党、故人)を通じて、国土交通省に要望書を提出。さらに高槻市の関係部局へも足を運び、粘り強く要望を重ねた。その結果、13年度に新規事業として「国道171号富田丘町西交差点改良事業」がスタート。12年の年月を経て今年6月、待望の右折車線の確保と右折用信号の設置が実現した。
川田さんは公明党の国と地方のネットワークの力を実感。今年7月6日付の本紙「波紋」欄でも、「庶民の小さな声が国に届いた!」と投稿した。宮田市議は「今後も安全・安心のまちづくりに努めていく」と力を込めた。