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介護現場で輝く外国人材
「このまま働き続けたい」
特定技能制度 改善求める声
窪田氏、沖縄で課題探る
介護現場の人手不足が深刻になる中、公明党の窪田哲也沖縄方面副本部長(参院議員)が9月20日、沖縄の介護施設で活躍する外国人材や経営者らと特定技能制度に関して意見を交わし、地域の介護を守るための課題を探った。
「みんなでラジオ体操を始めまーす」
那覇市にあるデイサービス「サンライズ」の部屋に立ち、車椅子に座る高齢者へ日本語で元気に声を掛けたのは、ネパール人の男性(23)。日本語学習を経て、この施設に就労して2年が過ぎ、慣れた動きで業務を担っている。
デイサービスや有料老人ホームを運営する有限会社ライジングでは、約60人の利用者を38人の職員で支援する。そのうち10人がネパール、フィリピン出身の外国人だ。真栄城龍夫代表取締役は「外国人材がいなければ、経営はできないだろう」と語った。
多くの外国人材を受け入れる真栄城代表取締役が懸念するのが、外国人材の受け入れ拡大を目的に政府が2019年に導入した特定技能制度だ。介護分野が含まれる特定技能1号の在留資格は通算5年間で、就労期間が5年を過ぎた後も日本の介護現場で働くには、国家試験の介護福祉士資格を取得する必要がある。
真栄城代表取締役は、5年後も就労希望する外国人材が多いことを踏まえ、「介護福祉士の試験内容は年々、レベルが上がり、仕事をしながら彼らに合格を勝ち取らせるのはハードルが高すぎる」と指摘し、制度の改善も訴えている。
担い手不足は9300人に
真栄城代表取締役(中央)と共に外国人職員と懇談する(右端から)金城市議、窪田氏
特定技能制度の介護分野で沖縄に在留する外国人は244人(6月末現在)。沖縄県が示す推計によると、2040年の介護職員数の離職率は全国平均16%であるのに対し、沖縄では24%と高く、約9300人の担い手が不足すると見込んでいる。
サンライズを視察した窪田氏と金城亮太・那覇市議は、外国人職員と懇談。職員からは「せっかく時間をかけて仕事を覚えたのに、帰国しても仕事はない。このまま沖縄の介護現場で働き続けたい」との声が寄せられた。真栄城代表取締役は、外国人材が制度上、夜勤などの業務に就けない点も課題に挙げた。
窪田氏は「全国に共通する課題であり、強い問題意識を持ち、沖縄に『介護難民』を生まないよう取り組む」と力強く応じた。










