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この人に聞く 公明党の政務官
中小企業の価格転嫁着実に
経済産業・内閣府・復興大臣政務官 吉田宣弘衆院議員
――就任の抱負を。
経済安全保障や中小企業支援、GX(グリーントランスフォーメーション)推進、東日本大震災からの復興などを担当します。一つ一つの仕事に全力を尽くす決意です。
――経済安全保障政策について。
デジタル化が世界で進む中、半導体の安定確保は急務です。国内では、半導体受託生産の世界最大手が熊本県で工場整備を進めているほか、北海道でも次世代半導体工場の建設に向けた動きが出ています。補助金などでこうした流れを支援し、国内での半導体サプライチェーン(供給網)の確保を進めます。
――中小企業支援は。
適正な下請け取引を促し、物価高に伴う価格転嫁対策に取り組みます。税制や補助金での支援策も総動員し、中小企業で賃上げが進む環境を整えていきます。10月から始まる消費税のインボイス(適格請求書)制度に伴う、中小企業の負担軽減策にも引き続き尽力します。
――脱炭素化に向けては。
脱炭素化を進めるためのGX推進法が先の国会で成立しました。今年度から10年間で20兆円規模の資金を拠出し、官民150兆円超のGX投資をめざします。特に、福島県浪江町にある国内最大級の水素製造拠点での取り組みを進め、水素の普及を促進します。太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーも最大限に活用していきます。