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2023年9月21日

市立高校の文化祭で車椅子レストラン

「二足歩行」少数、テーブルなし 
当事者の“生きづらさ”体感 
準備から運営まで生徒主体 
川崎市

このほど開かれた川崎市立川崎高校の文化祭で、障害は社会がつくっているという「障害の社会モデル」との考え方を啓発するために、車椅子ユーザーが日常生活で感じる障害を体験する「バリアフルレストラン」が開店した。市民の意識や社会環境のバリアを取り除くことをめざす川崎市の「かわさきパラムーブメント」の一環。推進してきた公明党市議団(浜田昌利団長)が視察した模様を報告する。

バリアフルレストランを体験する党市議団の各議員(奥側6人)

車椅子ユーザーが多数派を占める仮想の社会に開店したバリアフルレストラン。その店に“二足歩行”という障がいのある党市議団一行が来店した。

「腰が痛くなってきた……」。レストランを訪れた二足歩行者は、教室内に張られた天井の高さが1.5メートル程の店内に、腰をかがめながら入る。店内には車椅子ユーザーが食事の際にトレーを膝の上に乗せることを想定し、テーブルがない。腰に負担がかかる環境で、党市議団のメンバーは次第に悲鳴を上げていく。

一方、レストラン側は二足歩行者への配慮として、自治体の助成金を活用し、低い椅子2脚と頭をぶつけても大丈夫なようにヘルメット三つを用意。腰をかがめたことによる腰痛を解消するため、市内で使える「マッサージ券」も配布していた。

社会がつくる障害を訴える展示パネル

これは、市立川崎高校で行われた文化祭での1コマ。車椅子ユーザーに合わせてつくられた環境の中で、日常生活でバリアが生まれていることを体験し、障がい者が感じる社会の生きづらさを健常者に学んでもらうのが、「バリアフルレストラン」だ。店内を出た後は現実社会に戻り、生徒が作成した動画や展示パネルで、社会から生まれる障害があることを訴え掛けた。

同校でのバリアフルレストランは、福社科の生徒有志が準備・運営に当たった。レストランで店長役を務めた2年生の尾藤太陽さんは、車椅子に座って初めて「当事者の立場になって考えることができた」と気付きを話した。また、福社科有志の中心役を担った3年生の伊藤琥珀さん、岡安大和さんは、「その人にしか見えない視点を大事にしていきたい」と感想が一致した。

同校の岩木正志校長は、今回の実施を通して生徒が「障がい者に対して一歩踏み込んで考え、発信する力を身に付けられた」と喜ぶ。市によると、文化祭の一般参加ができた当日には計127人が、バリアフルレストランを訪れた。市市民文化局パラムーブメント推進担当の岩上雅博担当部長は、「参加者の多くが新たな気付きを得られたと思う。引き続き学校での実施に当たっていきたい」と語った。

■党市議団、学校での開催後押し

党市議団はこれまで、一貫して誰もが暮らしやすいまちづくりへ、障がい者に対する理解促進に努めてきた。昨年9月には、全国で初めてバリアフルレストランを開催した市内の高校を視察。以来、さらなる教育現場での意識啓発に向けて、議会で取り上げるなど、学校での開催を後押ししていた。

浜田団長は「障害に対する社会の意識を変えることが重要だ。粘り強く取り組んでいきたい」と語った。

バリアフルレストランの看板

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