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被災家屋の解体 公費で
生活再建に向け後押し要望
台風13号禍で、政府に党部会
台風13号に関して政府側から聴取する党部会=13日 参院議員会館
公明党復興・防災部会(部会長=横山信一参院議員)は13日、台風13号の特徴と被害状況について政府側から聴取し、被災地への視察を踏まえて今後の対応を要請した。
政府側は台風13号の特徴について、それほど強い勢力ではなかったものの、台風の北上に伴い南から暖かく湿った空気が関東甲信や東北地方の太平洋側に流入し、台風の中心から離れた場所で雨雲が発達したと解説。伊豆諸島と千葉、茨城、福島各県で8日に線状降水帯が発生し、複数の地点で1時間降水量が観測史上1位を更新したと説明した。
被害状況については、13日10時半時点で1人が死亡し、住家被害では床上浸水が1900棟、床下浸水が1100棟、県管理の25水系39河川で氾濫したと報告した。
出席議員からは「床上浸水すると事実上、もう住めない。公費で(家屋の)解体を支援してほしい」と訴え、生活再建に向けた後押しを要望。また、氾濫した河川について「流域治水プロジェクト」による防災工事が進んでいる箇所では被害を軽減できているとし、各地の河川で流域治水を加速させるよう求めた。