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ピロリ菌を「5類」に
薬剤耐性の実態把握も
伊佐副大臣に団体
ピロリ菌感染症について要望を受ける伊佐副大臣(中央右)=31日 厚労省
伊佐進一厚生労働副大臣(公明党)は31日、厚労省で日本ヘリコバクター学会の村上和成理事長らから、胃がんの原因の98%を占めるピロリ菌による感染症について、国が発生動向調査を行う、感染症法上の「5類」への指定を求める要望を受けた。公明党の秋野公造参院議員が同席した。
団体側はピロリ菌を巡って、除菌への保険適用範囲が拡大されている一方、コロナ禍の影響で除菌者数が減っている可能性に言及。抗菌薬が効かない薬剤耐性の課題も指摘されているとして、実態把握を進めながら胃がん予防を推進するためにも5類に指定してほしいと訴えた。伊佐副大臣は要望を踏まえて議論を進めていく考えを示した。