公明党トップ / ニュース / p31574

ニュース

2019年6月4日

人生100年時代の健康づくり

公明の「成長戦略2019」から

人生100年時代の健康づくりへ――。公明党が先月22日に政府に提出した政策提言「成長戦略2019」には、超高齢社会に対応するための、さまざまな健康支援策が盛り込まれている。その必要性と提言のポイントについて解説する。

2040年問題 高齢者人口が最多に。社会の活力どう維持するか

人口減少と少子高齢化が急速に進む日本にとって、65歳以上の高齢者人口が最も多くなる2040年ごろをどう乗り越えるかが大きな課題となっている。いわゆる「2040年問題」である。

この頃には、1人暮らしの75歳以上が500万人を超える一方、20歳から64歳までの勤労世代の人口が、現在よりも1400万人から1500万人減少するという。こうした大きな構造変化に対応し、社会の活力を維持していくための方策が求められている。

そこで公明党は、成長戦略2019の中で、教育無償化をはじめとする少子化対策や働き方改革の推進、高齢者福祉の拡充などを強く主張。その柱の一つが人生100年時代を見据えた健康づくりだ。

具体的には、健康寿命の延伸や認知症施策の拡充、先端技術の積極的な活用を政府に提言している。

健康寿命の延伸 フレイルや生活習慣病対策を推進。がん検診も強化

フレイルのイメージ図

 

長寿社会では、医療や介護に依存せず自立して健康的に過ごせる「健康寿命」をいかに伸ばすかが焦点となる。そのためには、日ごろからの規則正しい食事や運動、社会参加などの生きがいづくりに取り組むことが望ましい。

こうした観点から、成長戦略2019では、健康な状態と要介護状態の間の段階で、心身のさまざまな機能が低下したフレイル(虚弱)と呼ばれる状態に着目し、対策の重要性に触れている。国立長寿医療研究センターの調査によると、1日当たり5000歩以上歩いている高齢者は、5000歩未満の場合に比べフレイルに陥るリスクが約半分まで下がることなどが分かっている。

成長戦略2019では、フレイル対策とともに、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の予防などを重視し、「健康無関心層も含め自然に健康になれる社会づくりを進める」と主張している。また、公明党が積極的に推進してきた「胃がんをはじめとするがん検診」「難病対策やアレルギー疾病対策」などの強化も明記した。

認知症施策を強化 予防から家族支援までトータルな体制を構築

認知症の高齢者人口の将来推計

2030年には認知症の人が830万人にも達すると推計され、国を挙げた対策の強化が求められている。

認知症施策について公明党は、成長戦略2019で「啓発、教育、予防、ケア・医療、家族支援、研究開発、国際協力など、認知症をめぐるトータルな体制を構築」するよう提案。「認知症の人が尊厳を保ち、安心して暮らし続けられる共生社会」という、めざすべき社会像を示している。

公明党はこれまでも、17年12月に政府を挙げて認知症施策に総合的に取り組むよう提言を提出。昨年9月には「認知症施策推進基本法案」の骨子案を発表するなど、国の取り組みを強力に後押ししてきた。

先月29日には、政府が策定作業を進めている認知症の新大綱への反映をめざし、成長戦略2019の方向性にも沿った提言「認知症施策トータルビジョン―認知症の人が希望をもって暮らせる社会へ―」を政府に提出した。

この中では、認知症になった本人同士が集うミーティングの普及をはじめ、家族らが介護休業・休暇制度を取得しやすい環境の整備、「認知症サポーター」の活躍の場拡大、若年性認知症の人への支援拡充などを訴えている。

先端技術の活用 AI、ロボット実用化で医療・介護の質向上へ

人工知能(AI)や情報通信技術(ICT)などの先端技術を医療・介護分野で実用化する視点も欠かせない。

成長戦略2019では、現行ハイビジョンの16倍の高精細映像となる8K技術を活用したAI画像診断などに触れ、「世界の最先端を誇る日本の技術であり、今後の成長が期待されている」と強調。医療機器産業の育成へ、新しいICT医療機器の承認などを短期間で行う体制の早急な整備を求めている。

また、高齢者の通院の負担を軽減するため、自宅と医療機関をインターネットで結ぶなど「オンライン診療に向けた技術実証を促進する」などと明記した。

さらに、医療の質と効率化を高め、国民の利便性を向上させる観点から、医療分野におけるデータの電子化や、地域医療機関のネットワーク化を進める方針も訴えている。

介護分野においては、職員の人手不足や業務の負担軽減が喫緊の課題である。成長戦略2019では、ICTの導入や活用による「効率的な記録作成と情報連携」「AI・介護ロボットの開発・普及の加速化」を掲げている。

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア