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市役所産の蜂蜜が大人気
6年目“地域の顔”となる事業に定着
東京・清瀬市
市役所の屋上で海老澤係長(左端)から養蜂について話を聞く清瀬市議会公明党のメンバー(右側4人)
東京都清瀬市が、都内で初めて市役所屋上での養蜂に乗り出してから6年目を迎えた。2015年、ふるさと納税の返礼品として出品した市役所産蜂蜜「Kiyohachi(きよはち)」は、たちまち人気商品に。市内業者と連携した特産品づくりにも取り組むなど、地域活性化につながると注目を集めている。
「ミツバチがこんなに元気に飛んでいるのは、清瀬の農業が健全だという証拠にもなる」と語るのは、養蜂プロジェクトを担当する市総務課営繕係の海老澤雄一係長。市は2014年3月、市の基幹産業の一つである農業の活性化などを目的に、ミツバチの巣3箱分を購入し、市役所屋上での飼育をスタートさせた。
養蜂の経験がない営繕係の職員は、図書館やインターネットで情報を得ながら手探りで実践。1年目は蜂蜜を40キロ収穫できた。翌15年の収穫は118キロで、ふるさと納税の返礼品として出品したほか、公立小中学校の給食の食材に使用するなど、幅広く活用されるようになった。
昨年から市内の業者と連携し特産品開発。体験イベントも
ふるさと納税で人気の返礼品「きよはち」は5000円以上の寄付で1瓶80グラム入りがもらえる
収穫量は、天候や外敵など自然に左右されるため、3年目は30キロ、4年目は68キロだった。しかし、市役所産蜂蜜の認知度は高まり、5年目となった昨年、市内業者2社と連携した特産品作りにも着手。7月には、市役所正面玄関に特設販売所を設け、マドレーヌ約1900個、保湿化粧品約230個を売り上げた。また、大手コンビニにも販路を広げたほか、親子で蜂蜜の採取を体験できるイベントなども好評を博した。
今年は7社から商品開発の申し込みがあった。市は、商品のラインナップを増やし、7月中の販売をめざしている。清瀬市に続き都内の江東、港両区が養蜂に取り組んでおり、市はそれぞれの自治体のイベントで蜂蜜関連の商品を出品し合うなど、清瀬市をアピールする考えだ。
一方、花のあるまちづくり事業の一環で、市内のけやき通りの植え込みに植栽しているホワイトクローバーは、蜜源になっている。海老澤係長は「クローバーは景観の向上に加え、雑草対策にもなる。この時期、営繕係は例年、けやき通りの除草を2、3回実施するが、今年は1回も行っていない」とし、「本来業務の効率化や、ごみの搬出抑制にもつながっている」という。
15年9月の市議会決算特別委員会などで、養蜂プロジェクトを後押ししてきた市議会公明党(斉藤昌子幹事長)の鈴木隆司議員は「営繕係の尽力で清瀬の“顔”となる事業に発展してきた。シティープロモーションの効果も期待でき、今後も応援していきたい」と話していた。










