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悲劇起こさぬ外交を
ベトナム戦争の証跡を視察
ホーチミン市で山口代表ら
【ホーチミン20日=所正夫】公明党の山口那津男代表を団長とする東南アジア諸国連合(ASEAN)訪問団は19日夕、インドネシア・ジャカルタから空路でベトナムの経済の中心地であるホーチミン市に到着し、矢倉克夫国際局次長(参院議員)と合流した。
山口代表は20日、ベトナム戦争の歴史を後世に伝える「戦争証跡博物館」や、同戦争で米軍と戦った南ベトナム解放民族戦線がゲリラ戦で使用した地下道「クチトンネル」を視察した。党訪問団の浮島智子政務調査会副会長(衆院議員)、矢倉氏が同行した。
戦争証跡博物館で山口代表らは、米軍が猛毒ダイオキシンを含む「枯れ葉剤」を大量に散布した被害に関する展示品などを見て回り、その非人道性に対する認識を深めた。クチトンネルでは、かがまなければ進めない広さの地下道を通過。かつて、うだるような暑さの中で息を潜めて行動した人々に思いをはせた。
終了後、山口代表は「二度とこのような悲劇をもたらさぬよう、日本とベトナムで平和に向けて協力したい」と述べた。