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2018年5月19日

(北斗七星)

終戦直後、日本人自らの手で日中戦争・太平洋戦争の敗因を追究した国家プロジェクト「戦争調査会」の存在を、井上寿一学習院大学長の『戦争調査会 幻の政府文書を読み解く』(講談社現代新書)で知った◆なぜ戦争を回避できなかったのか、分岐点はどこか、早期終結はできたはずだ――。調査会を立ち上げた幣原喜重郎内閣は、その目的を「敗戦の原因何処に在るかは今後新日本の建設に欠くべからざる」ことであり「犯したる大なる過誤を将来に於て繰り返さざらしむるが為」と定める◆調査会は、40回超の会議における議論、当事者への取材、現地調査を実施し、政治外交、軍事、経済、思想文化、科学技術など多角的な視点から分析・検証を進める。が、しかし、1年弱でGHQ(連合国軍総司令部)によって廃止され、膨大な収集資料は2016年まで国立公文書館などの書庫で眠り続ける◆「玉音放送」の直後、中央官庁街には公文書を焼却する煙が立ち上っていたという。その中で「不都合な事実であれ何であれ掻き集めて」「判断をのちの世代に委ねた戦争調査会の活動」は、公文書管理が問題化するいま、大事な規範を示している◆時代の教訓を後世に生かす。その意思と努力がないなら、どうして歴史の検証に耐え得る政策をつくることができるだろう。(中)

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