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買い物リハビリで介護予防
体操後、店内で自由時間
愛知・長久手市
アピタ長久手店での買い物リハビリを視察し、体操に参加する木村(右端)、笹瀬(左隣)の両市議
愛知県長久手市で、高齢者の介護予防と買い物支援を組み合わせた「買い物リハビリテーション」が好評を博している。市の委託を受けた介護事業者と健康増進等事業者により、市内の大手スーパー2店で昨年7月から始められたものだ。この事業を議会で提案した公明党の木村さゆり、笹瀬順子の両市議はこのほど、アピタ長久手店での買い物リハビリを視察した。
買い物リハビリは、介護予防のための体操・トレーニングと、買い物のための自由時間からなる。申し込めば自宅からスーパーまで車で送迎してくれる。運動機能が低下するロコモティブシンドローム対策の体操をはじめ、はしごの形にひもが固定されている器具(ラダー)を使ったトレーニングなどを約30分間かけて実施した後、約1時間の自由時間で買い物しながら歩くのが一般的だ。
この日、アピタ長久手店に集った参加者は女性7人。最初にスタッフと話しながら血圧や体温などをチェックし、店内2階のフリースペースで約20分間かけて首や肩、足など全身のストレッチを行った。自由時間には、それぞれ目当ての商品を探して店内を歩き、買い物を楽しんだ。今回初めて参加した女性は「一人暮らしで、普段は人と話す機会があまりない。きょうはいろんな人と話せてうれしい」と感想を語っていた。
送迎付き 荷物多くても帰り安心
買い物は近所に小売店がない高齢者にとってひと苦労。一人で出掛けるのが困難な場合、車を運転する家族に連れて行ってもらったり、宅配サービスで食料品を届けてもらったりという方法しかない。これに対し、買い物リハビリは送迎付きなので、どの高齢者も安心して参加できるのが特長。参加者の一人は「車がないので、買い物に行くと多くの荷物を手にしての帰りが大変。買い物リハビリは送り迎えしてくれるからありがたい」と話していた。
買い物リハビリは、このような買い物支援の側面に加え、介護予防にも着実に結び付いている。実施事業者の調査によると、参加者には握力向上など筋力増進、片足立ちの秒数の増加などの効果が見られているという。一方、スーパー側も新規顧客の確保や、送迎があるため買い物金額が大きくなるというメリットが期待できる。
買い物リハビリは、アピタ長久手店で毎週水曜日の午前10時30分~午後0時10分(参加費は300円)、平和堂長久手店で隔週木曜日の午前10時~午後0時と午後1時30分~午後3時30分の2回(参加費は昼食代込みで1000円)。事前に市の長寿課か事業者に電話で申し込む。市の担当者は「買い物リハビリが参加者の生活機能維持・向上につながってほしい」と話していた。
木村市議は2015年の3月定例会で、商業施設と協力して介護予防教室を実施している松江市の取り組みを紹介し、「長久手市でも今後、このような取り組みが必要ではないか」と主張していた。









