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2019年5月25日

コラム「北斗七星」

通勤電車の中で携帯ラジオを聞きながら笑ってしまった。リスナーからの投稿話で、その日のテーマは辞書にまつわる話。リスナーの出来事は小学生時代のものだった◆ある日、リスナーは授業で使用するため親から広辞苑を借りて学校へ持っていく。教室で友だちが「貸してくれ」と言うので辞書を手渡すと、友だちは、いわゆる“エッチ”言葉を探しては印を付ける◆下校後、自宅に戻ったリスナーは辞書を親に返す前に、友だちによって付けられた印を一つ一つ消す作業に没頭するが、その途中で興奮してしまったせいなのか鼻血が出てきてしまったという話だった◆この広辞苑の初版が岩波書店から刊行されたのが1955年の今日だ。「辞書は、言葉の海を渡る舟」「海を渡るにふさわしい舟を編む」と、辞書づくりをテーマとした小説『舟を編む』(三浦しをん、光文社)がある。同著は言う◆「たくさんの言葉を、可能なかぎり正確に集めることは、歪みの少ない鏡を手に入れることだ。歪みが少なければ少ないほど、そこに心を映して相手に差しだしたとき、気持ちや考えが深くはっきりと伝わる」◆そして「言葉の持つ力。傷つけるためではなく、だれかを守り、だれかに伝え、だれかとつながりあうための力」と。そんな言葉の使い方でありたい。(六)

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