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スマホで「パ写っと納税」
便利にキャッシュレス
今月から 自動車税など府税対象
京都府
専用サイトの指示に従い通知書のバーコードをタブレットのカメラ機能で撮影するなど、府担当者から納税手順の説明を聞く林府議(右)
京都府は、自動車税や個人事業税などの府税について、スマートフォン(スマホ)などのカメラ機能とクレジットカードを使って納付できる「キャッシュレス納税」を、5月1日から導入した。納税者の利便性向上が狙い。
新制度は「京都府パ写っと納税」との名称で、14税目あるすべての府税が対象。納付手段は、「クレジットカード納付」と「インターネットバンキング」、「LINE Pay請求書支払い」の3種類がある。
クレジットとネットバンクの場合、スマホやタブレット端末で専用の「京都府税クレジット・ネットバンキング納付サイト」にアクセス。カメラ機能を起動させた上で、送付されてきた納税通知書のバーコードを読み取り、カードか金融機関の情報など決済に必要な事項を入力すれば、納税手続きが完了する。納付額以外にシステム利用料がかかる。
府の府税収入額は2780億円(2019年度)。約100万件の納税件数のうち約7割を自動車税が占め、その半数近くがコンビニエンスストア経由で納付されているという。府税務課は「キャッシュレス納税導入で、納税方法の選択肢が増えた。手軽にできるので活用してもらえれば」としている。
キャッシュレス納税の実施については府議会公明党の林正樹議員が推進。18年12月定例会質問で、府税での導入や市町村の取り組みへの支援を要望していた。林議員は「キャッシュレス社会実現への機運が急速に高まっており、今回の導入は時宜にかなったもの」と話している。