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妊婦健診助成拡充で「声がカタチになった」
兵庫・上郡町
兵庫県上郡町は今年4月から、妊婦健診費用の助成額を従来の9万円(14回分)から12万円(同)へと引き上げ、子育て世帯から喜ばれている。
県南西部の山あいに位置する同町は、町内に出産できる施設がない。妊婦健診は、車で30分以上かけて隣接する赤穂市や姫路市の医療機関などに通うことになる。
また、高齢出産のリスクなどを考慮し、より安全・安心な分娩環境を求める妊婦が増える中、9万円の妊婦健診助成額では収まらないケースも。
4年前に上郡町に移住し、4人の子を育てる塩﨑桃代さんは昨年9月、末っ子の在環ちゃんを姫路市内の助産院で出産した際、妊婦健診費用約3万円分が自己負担に。3人目までは他県で出産した塩﨑さんは、自治体によって支援に差がある現実を身をもって知ったという。
塩﨑さんは、公明党県女性局が2022年1月に開催した研修会をきっかけに田渕千洋町議と知り合い、相談。田渕町議は、同年9月の町議会一般質問で取り上げ、助成額引き上げを強く求めていた。
塩﨑さんは「上げた声がカタチになるのはうれしい。もう一人産みたいという気持ちになれる」と感謝の言葉を田渕町議へ寄せた。