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内閣不信任案 野党にも理解広がらず
立憲の“年中行事”と批判続出
16日に立憲民主党が単独で衆院に提出した内閣不信任決議案を巡っては、同党と共産党以外の野党会派がこぞって反対し、野党間でも理解が全く広がらなかった。
立憲が決議案を提出したのは、与党との対決姿勢を鮮明にするのが狙いだ。昨年の通常国会でも立憲は、決議案を単独で提出し、否決された。ただ、その際も賛成したのは立憲を除けば共産のみで、野党からは「決意も覚悟も伝わってこない」などと非難を浴びた。
今回も他の野党からの批判は実に厳しい。例えば、採決に先立つ反対討論で、日本維新の会は「会期末になれば“年中行事”のように、否決されて終わりの不信任決議案を出す『三文芝居』に、お付き合いする気は、さらさらない」とバッサリ。
国民民主党も「近年の国会で漫然と行われてきた会期末の内閣不信任決議案提出という行為を多くの有権者は必ずしも望んでいない」と突き放した。
採決を棄権した、れいわ新選組も「不信任案を提出した野党第1党の闘っているフリに乗っかるわけにはいかない」との声明を発表した。
今後も立憲は、会期末を迎えるたびに内閣不信任決議案を提出するというパフォーマンスを続けていくのか。野党第1党としての資質が問われる。