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2023年6月6日

コラム「北斗七星」

高知県佐川町は、“日本植物学の父”牧野富太郎博士の出身地だが、同町の旧青山文庫の前には、博士と同時代に生きたもう一人の偉人の銅像が立っている。“港湾工学の父”と呼ばれた廣井勇である◆NHK朝ドラ「らんまん」では、槙野万太郎が名教館で共に学んだ広瀬佑一郎と東京で再会。佑一郎は北海道の札幌農学校で土木工学を学び、鉄道橋を架ける仕事をしていると語ったが、このモデルとされる人物だ◆農学校の同級生には内村鑑三や新渡戸稲造がいる。廣井の名前はあまり知られていないが、北海道小樽市の運河公園に胸像がある。1908(明治41)年に世界最先端の技術で完成させた小樽港の長大な北防波堤は今も現役。「日本土木史の驚異」と賞賛されている◆現場の心を大切にする人だったのだろう。完成した防波堤に作業員たちを集めて共に祝ったとか。東京帝国大学教授としても多数の優秀な技術者を世に送り出し、その人材群は“廣井山脈”と呼ばれた◆牧野博士と分野は違えど、近代土木工学の礎を築いた廣井にも熱い息吹を感じる。ドラマの中で名教館の蘭光先生から教えられた、心が震える先にある「金色の道」を二人がどう歩んでいくのか楽しみだ。(祐)

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