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点字ブロック設置、公明の連携の力に驚嘆
徳島市
点字ブロック設置を喜び合う(右から)日野さん、山崎氏、黒下市議
「どこに掛け合っても対応してくれなかった。でも公明党は違った。地方議員に訴えたことが国会議員に伝わり、その声が形になった」。徳島市に住む視覚障がいのある日野誠二さんは、顔をほころばせる。同市庄町4丁目の市道と同3丁目を通る国道192号で先ごろ、白線の整備や約2キロにわたる点字ブロック設置などの安全対策が施された。
日野さんは50代半ばごろ突然、目に違和感が生じ、原因不明のまま中途視覚障がい者となった。物理的にも精神的にも負担は大きく、途方に暮れた。仕事を辞め、福祉作業所で勤務することに。白杖を使い自宅から最寄りのバス停まで移動する途中、複数の危険箇所があることに気付いた。
それは①住宅街の細い市道に白線がなく、歩道の位置が不明②脇を流れる水路に転落を防ぐ柵やポールがない③交通量が多い国道に点字ブロックが設置されていない――こと。大好きなふるさとが命の危険と隣り合わせの町へと一変した。
この現状を市や県に訴えても「門前払いされる状況」(日野さん)だったが、知人を通じて公明党の黒下広宣市議に、わらにもすがる思いで相談した。黒下市議は即座に現場へ駆け付け状況を確認。古川広志県議と協力して一部、県が管理する市道の安全対策を訴え、白線の整備が実現した。山崎正恭衆院議員とも連携して、国土交通省徳島河川国道事務所に国道への点字ブロック整備を要請。約3カ月で今回の点字ブロック設置が完了した。
日野さんは「公明党のネットワークの素晴らしさに驚いている。一人の声を大切にし、県や国に届ける姿勢が本物だということを肌で感じた」と目に涙を浮かべて語った。