ベトナムのクアン副首相（中央）と会談する山口代表（左隣）ら＝25日　公明会館

公明党の山口那津男代表は25日、東京都新宿区の公明会館で、来日中のベトナムのチャン・ルー・クアン副首相と会談し、今年が日本・ベトナム外交関係樹立50周年の節目であることを踏まえ、両国の交流・連携をさらに深めていくことで一致した。

山口代表は、日本とベトナムの文化交流イベント「ベトナムフェスティバル」が、コロナ禍でも毎年開催されていることを挙げ「両国の絆が強まっている証明だ」と指摘。党としてベトナムに代表団を送る考えも明かした。クアン副首相は歓迎する意向を示した。

山口代表は、先の先進7カ国首脳会議（G7広島サミット）で、ベトナムのファム・ミン・チン首相をはじめ各国首脳が被爆の実相を共有した意義を強調。「核兵器のない世界をめざし、核兵器が二度と使われることのない国際社会を継続させていきたい」と語った。

クアン副首相は「両国は戦争によって被害を受けた国だ」として賛同の意を示し、公明党の役割に期待を寄せた。

またクアン副首相は、ベトナム人留学生への支援を要請。山口代表は支えていく意向を伝えた。

会談には、岡本三成国際委員長（衆院議員）と新妻秀規国際局次長（参院議員）が同席した。