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防衛費の合理化図れ
5年間で2兆円削減 徹底したコスト管理必要
衆院本会議で浜地氏
衆院は16日、本会議で昨年12月に政府が閣議決定した2019年度以降の防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画(中期防)についての質疑を行った。公明党から浜地雅一氏が質問に立ち、中期防で掲げた5年間で防衛費を約2兆円削減する目標について、「相当な努力が必要だ。防衛費の合理化・効率化を図るには、これまで以上に徹底したコスト管理が重要」と訴えた。
岩屋毅防衛相は、防衛費削減に向け、コスト抑制や装備品の効率的な取得などを進めて財源を確保し、「中期防に定められた経費の枠内での取り組みを徹底する」と強調した。
浜地氏は、防衛大綱、中期防に盛り込まれた、いずも型護衛艦を改修し、短距離離陸・垂直着陸ができる戦闘機を運用できるようにすることについて、専守防衛の観点から与党が、運用に関する「確認書」を交わしたことに言及。政府の受け止めを聞いた。
安倍晋三首相は、いずも改修の必要性について「専守防衛の下、新たな安全保障環境に対応し、太平洋を含む日本の海と空の守りに備えるものだ」と強調。与党の確認書に関しては、「趣旨は全て大綱、中期防に反映されている」と力説した。