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2023年5月24日

新型コロナ そこが知りたい! 感染者の「定点把握」

全国5000医療機関が報告
厚労省、1カ所当たり患者数を毎週公表

新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが「5類」に移行したことを受け、19日に厚生労働省は「定点把握」に基づく感染者数を初めて公表しました。今後も毎週金曜日の公表を予定しています。従来の集計から、どのように変わったのでしょうか。

これまで「2類相当」だった新型コロナの新規感染者数は、全ての患者情報を集める「全数把握」に基づき毎日発表されてきましたが、5類に移行した8日からは、全国約5000の医療機関に報告してもらう定点把握に変更されました。

8~14日に報告された感染者数は計1万2922人。医療機関1カ所当たりでは2.63人(速報値)で、都道府県別で見ると沖縄の6.07人が最も多く、最少は高知の1.27人でした。

定点把握に基づく昨年10月~今月7日の参考値も発表されました。感染拡大「第8波」に見舞われ、1日当たりの感染者が20万人を超える日もあった昨年12月19~25日は29.80人に上りました。移行直前の今月1~7日は1.80人でした。

一方、厚労省は「5類に移行してさまざまな前提が変わった」として、定点把握を用いた感染者数の全国推計はしない方針です。今後は搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」などを通じて感染動向の把握に努め、季節性インフルエンザで採用している「注意報」や「警報」などの指標も当面は設けません。

死者数に関しては、例年の水準をどれだけ上回ったかを示す「超過死亡」を基に推測し、6月から定期的に公表する予定です。

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